治療のポイント
脳卒中全般(片麻痺)
片麻痺は運動と感覚の左右のギャップが問題となります。麻痺のない側の過剰な活動を鎮め、麻痺側の潜在能力を引き出し、左右のギャップを埋めていくことで、全体としてのパフォーマンスを向上させることができます。
(こんな方にぴったり)
- 回復期リハビリ病院を退院した後もリハビリを継続してきたが、解決できない課題を抱えたままである。
- 麻痺そのものの改善は限界と言われ、痛みや痺れなどの問題も小康状態である。
- 回復に向かう大きなきっかけが欲しいと思っている。
パーキンソン病
日常生活を送る上で問題となるのが「固定反応」という、自分自身の動きを止めようとする無意識の反応です。ご本人は普通に動こうとしているのに、動きにブレーキがかかりますので、「固定反応」を抑制した分、動きがスムーズになります。
(こんな方にぴったり)
- 最初のうちは薬がよく効いていたが、徐々に薬の量が増えていき、症状の変動幅も大きくなってきた。
- 最近では、家族の手を借りることが増えてきている。
- できれば手術は避けたいと思っており、徒手的に変われる方法があれば試してみたい。
小脳性運動失調
日常生活を送る上で問題となるのが「運動失調」で、ご本人が思った以上に手足や身体が速く大きく動きすぎてしまう症状です。運動に伴う多重感覚を丁寧に入れていくことで、小脳の機能が改善し、適切な運動が可能となっていきます。
(こんな方にぴったり)
- 発症当初は目まいや吐き気に悩まされていたが、最近は落ち着いてきた。
- 運動の麻痺は無いと言われるが、手足が暴れるように動いてしまう。
- 青あざが絶えず、物を壊してしまうことが多い。
- リハビリでは改善しないと感じている。