前回は腹圧を高めるには脳幹に刺激を入れることが良いとお伝えしました。
今回は腹圧と姿勢調整の関係について簡単にお伝えしたいと思います。
腹圧は、姿勢調整にも大きく関わってきます。
どういう事かというと、例えば、直立できる人形が両腕を前に上げると、腕の重みで重心が前に移動します。そうすると人形は前に倒れてしまいますよね?
しかし、私たちが両腕を前に上げても前に倒れることはなく、安定して腕を挙げることができます。
この安定してという部分に腹圧が大きく関わっているのです。
これは、脳幹によって手をあげる0.1秒前に腹圧を高めてくれているからなのです。
腹圧を高めてくれることで、からだを安定させてくれ尚且つ、重心を後方へ移動させてくれているため倒れないのです。
これは脳が無意識に勝手に行ってくれています。
このようなシステムがあるため、私たちはいろんな方向に手足を動かせているのです。
脳卒中の方や何か障がいを負っている方などは、この腹圧による姿勢調整がうまく行われていないことが多いです。
うまく動けなかったり、バランスが取れなかったりするのは腹筋が弱いからではなく、こういった神経のシステムがうまく働けなく腹圧の調整が出来ない事が原因なのです。
いわゆる腹筋運動が一回もできない人でも、バランス良く動ける人はたくさんいらっしゃいますよね。
腹筋を鍛える前に脳幹に刺激を入れ、腹圧を高めていくことが大事なのです。
この働きを高めるには、安定しすぎず、不安定過ぎない状態で連続運動を行うと高まりやすいと言われています。
また、スポーツのパフォーマンスにもこのシステムが関わってきます。
サッカーやバレーボールなどの競技はもちろんですが、道具を使用するスポーツにも大いにこの腹圧と姿勢調整が大事になります。
脳は勝手に道具も体の一部と認識してくれるので、道具を使いやすい姿勢に調整してくれます。
なのでゴルフや野球、テニスなどの道具を使用するスポーツにもとても大事になります。
KAYOUのリハビリでは、脳幹に刺激が入るようなアプローチを行うことで、動きやすい体を構築できるようにサポートしていきます。
気になる方はお気軽にお問合せ下さい。
