前回は宇宙飛行士の話を用いて前庭器に刺激が入らないとバランスが悪くなるということを簡単にお伝えしました。
今回は地球上にいても宇宙にいる時に近いような状態になり得るということをお伝えしたいと思います。
どういう時にそのような状態になるかというと、寝たきりや座りっぱなしの状態です。
このような時には頭はほとんど動きませんよね?頭が動かないということは前庭器に刺激が入りにくいということです。
NASAの研究では宇宙では地上の10倍老化が進むことがわかったそうです。
- 半年宇宙にいると筋力は半分になる
- 骨密度の減少
- 認知機能の低下
- 脂質・糖などの代謝異常
- 循環機能の低下
- がんリスクの増加
以上のようなことが起こるそうで、これらは無重力状態で運動をしても起こると言われています。
これらの原因は無重力にあり、無重力の場合、重力を感知する器官の耳石器が機能しないことが原因とのことです。
要するに、前庭器(耳石器)に刺激が入らないとバランスが悪くなる以外にも身体に様々な問題を引き起こす可能性があるということです。
NASAの報告では座りっぱなしにならないために30分に1度は立ち上がることでこれらの防止につながるとの事です。
長時間座りっぱなしの仕事の方や普段から動くことが少ない方は少し30分に1度立ち上がることを意識してみるといいかもしれませんね。
この前庭器に対してアプローチをすることで、転びやすさや歩行時のふらつきなど改善する方もいらっしゃいます。
体験や施設見学等、随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。
